相手の想像を書きたてる『余白』

自分が起業しているからなのか、よく「旦那さんは、どんな仕事をしているの?」と聞かれることがあります。

実は我が家は、旦那も自営。
しかも、皆さんのご自宅や職場、イベント会場などに出向いて寿司を握る『出張鮨職人』というとても珍しい仕事をしています。
珍しいから、皆さんの食いつきも良く、詳細を聞かれることも多いので、チラシも常に持参しています(←内助の功?笑)

そして詳細を説明。
「たとえば新居のお披露目会とか、ご高齢の方の誕生日パーティとか、七五三のお祝いとか。お花見とか屋形船、大人数のイベントでもできるみたいです」

そうするとどんなことが起きるか。
相手の方がおのずと「自分ならこんなシチュエーションで呼びたい」ということを具体的に想像してくださるんですよね。

「今度うちに親族が集まるから・・・」
「会社の納会がマンネリ化していたから、今度呼んでみたい」
「うちのマンションのパーティルーム使えるんじゃないかな?」
「外国人の方のおもてなしに使えそう」
「うちのお店のイベントに・・・」

実際に、お茶屋さんとのコラボなどのほか、バーとのコラボイベントやクラブイベントなど「そこに寿司!?」という想像もしないようなところに呼ばれていることもあります。

何でかな?と考えると。
おそらく「自分の仕事はこうである」と決めつけていないからではないかと思うんです。
だからそこに、相手が考える『余白』ができて、「自分ならこうする」という想像をかきたてるのではないかと。

しかもその想像が具体的であればあるほど、成約する確率も高くなるんですよね。

私が行っているエリアマイスターも、「仕事をつくる」のではなく「主婦層と企業がつながる枠」という形にしているからこそ、思わぬ形でオファーが来ることが多々あります。
「あ、それも仕事になるんだ!」「こういう形でもつながるんだ!」活動を続けていて、驚きの連続です。

事業を行う上で『こうあるべき』と自分の中でコンセプトを持っておくことも大事だし、自分が対応できる範囲を決めておくことも大事だけど。
サービスをガチガチに固めるのではなく、相手が考える『余白』を残しておくことで、自分が考えている範囲よりもさらに幅が広がる。
最近特にそう思います。