青少年育成プロデューサー

舞台や映像などのエンターテインメントを通じて青少年育成中!

どんなお仕事?

舞台や映像などのエンターテイメント活動を通じて青少年を育成することを目的とした団体を運営しています(「ゲキトモエンターテイメント」NPO法人設立準備中)

舞台や映像作品を作りたい!発表したい!という中学生、高校生に対して、会場や機材、引率者や指導者の手配など、企画から作品発表ができるまで総合的にプロデュースしています。また、中高生によるヒーローショーや絵本読み聞かせ、CM制作など、地域振興につながるような事業も地元企業や団体様と協力しながら、企画、運営しています。中高生が、それらの様々な体験を通じて社会とのつながりを認識し、大人になるための訓練の場をつくるのが、私の仕事です。

経験年数

3年

団体運営歴は3年ですが、子供のころから舞台に関わっていたのと、求人広告会社の制作管理や、人材派遣会社の経営経験も活かして、今に繋がっています

きっかけは?

求人広告や人材派遣など「人と仕事」に関わる職業を経てきましたが、「なんで、若い子たちは、仕事に対して前向きになれないのだろう?」と、いつも疑問に思っていました。

たまたま、出産後、社会復帰を模索していたとき、高校の恩師から外部非常勤講師としてお声がかかり、教育現場に携わることになりました。
実際の現場をみてみると、先生方が超激務! 熱心で真面目な先生ほど多くの仕事を抱えて、休む暇なく業務に追われています。

その背景には、団塊世代教員の一斉退職や、過労による病気退職する教員の増加などがあり、大阪府だけではなく、全国の中学、高校で同様の問題が発生しているようです。
先生方も「生徒をみたくてもみることができない!」という状況を生み出し、その結果、学校に居場所がない、学校に行っても楽しくない、やる気がでないという子も増え、さらには学校を休みがちになり、不登校や高校中退につながることも発生しています。

中学、高校といえば、子供から大人になろうとする最も大事な時期なのに、教育現場がこの状況じゃ、どんな仕事も前向きになんかなれないよね・・・と、私が長年疑問に思っていたことの原因がみえたような気がしました。なら、そんな子たちが少しでも楽しい人生を選択できるように、未来に希望が持てるようにと、この事業をはじめました。

どうすればなれる?(必要な資格・スキル等)

必要なスキルは「肝っ玉母ちゃん」であることです(笑) 反抗期まっただ中の中高生のわがままを聞き、全てを受け入れてあげること。

もちろん、収益を得るためには、外部への交渉力も必要ですし、企画力、営業力、マネジメント力など、総合的に働けるスキルバランスないとプロデューサーはできません。足りない知識は、常に勉強し続けるよう心がけています。

準備期間・初期投資はどれくらい?

この「ゲキトモエンターテイメント」を法人化しようと、今が準備期間中(3年目)です。

労働時間

基本、育児と同じ24時間労働です(笑)

でも、育児と同じで喜びも多いから苦痛じゃないです。

お給料はどれくらい?

現時点での儲けは、投資にまわすことが多いので、私個人に対する収入は少ないです。なんとか、自分の子供の幼稚園代は払えています。いずれは一般企業並みの給与をスタッフにお支払いしたうえで、自分もしっかり自立できるだけの経済力は持ちたいと、日々勉強中です。

この仕事の魅力・やりがいは?

青少年育成プロデューサー

「長年、不登校でどこにいっても解決できなかったのに、楽しく学校に通えるようになった」「今まで消極的だった子が、学校でも積極的に手をあげるようになった」「ただダラダラと毎日過ごしていた子が、自分の将来を真剣に話すようなった」など、保護者からの感謝の声がとても嬉しいです。最初は暗い感じの子も、活動を通じて「こういうことがやりたいです!」と自ら社会に発信するようになり、責任や自主性を持てるようになっていく中高生の成長を身近でみることができるのも、この仕事ならではの楽しさ。

これだけ楽しいのに、社会貢献にもなるので、私にとってとても魅力的な仕事です!

逆にしんどいことは?

ユーザー(顧客)でもある中学生、高校生の活動時間と、私の育児時間がどうしても重なります。

夏休み、春休みなどは、超繁忙期です!また、深夜に、深刻な相談メール(LINE)が来ることもあります。自分の子供を寝かしつけたあとに、明け方まで(中高生が納得するまで)話を聞いてあげたりすることもあるので、育児と同じように体力と精神力が必須です。

でも、そういう時間が好き(たぶんドМ)です(笑)

これから目指す方へのアドバイスを!

私のような職業は「社会起業家」と呼ばれているそうです。 社会を良くしながら、社会のために継続性も考えて事業としての収益もちゃんとあげる仕組みをつくること。社会が必要としているミッションを掲げて、少しでも社会問題の解決に取り組んで下さる方が増えてくれると、とてもうれしいです。
やりがいと収入と楽しさを手に入れるなら「社会起業」がおすすめです!(笑)

オススメの書籍

社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた

2022――これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ 第3巻 そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! (斎藤孝の「ガツンと一発」シリーズ)

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

偉人たちのブレイクスルー勉強術 ドラッカーから村上春樹まで

この方にお話を伺いました! 谷川うりさん

谷川うりさん

ゲキトモエンターテイメント(NPO法人設立準備中)

大阪府守口市在住/夫、男の子(小五)、女の子(幼稚園年中)

小学生のころに演劇に出会い、中学校、高校と演劇部に所属。
高校卒業後、専門学校在学中に劇団を立ち上げ、舞台脚本・演出を手掛ける。
専門学校卒業後、映像制作会社に就職。3年勤務し、会社都合により退職。
その後広告代理店に勤務。求人広告の制作進行管理など、管理職の楽しさを知る。
第一子出産後、人材派遣、アウトソーシング会社を設立。経営に携わり、経営の楽しさを知るも、2人目不妊・流産をきっかけに経営継続を断念。第二子出産にあわせて退職。
その後、大阪府立高校外部非常勤講師として任用(現在も継続)。
そこで指導した生徒たちが「人数いっぱい集めて、大人数の舞台をやってみたい!」と言いだして、プロデュースしたことが、今につながっています。

※こちらでご紹介した内容はあくまで一例であり、仕事内容や給料・労働時間などには個人差があります。あらかじめご了承ください。