税理士
どんなお仕事?
法人、個人の確定申告書等の作成、提出の代行、税務相談が三本柱です。業務の流れで社会保険労務士の仕事の一部をすることもできますし、登録さえすれば行政書士の仕事もできます。三本柱に加え、記帳の代行やコンサルタントもします。
きっかけは?
親が二人とも自営業で税理士が身近であったし、母は自分の親が早くに亡くなり苦労したこと、また、私の父親も早くに亡くなり子供三人を食べさせるのに苦労したことから『手に職を』と厳しかったのもありこの職を選びました。
どうすればなれる?(必要な資格・スキル等)
国家試験(税理士)合格と実務経験2年間で開業できます。
コンサルタントもすることを考えると、税理士という資格に加えFPもとっている人は多いです。
準備期間・初期投資はどれくらい?
簿記の専門学校に通って資格を取る人が多いです。最近はWEB講座を開いている学校も多いので、自宅に居ながらにして勉強できますから、専業主婦の間に勉強される方が沢山います。また、全部で5科目を受験する必要がありますが、一科目ずつ受験できるので根詰めて勉強する必要もありません。
働いている時間はどれくらい?
自営ですので今はエンドレス。職業柄11月~5月が繁忙期です。勤務の場合は残業が必要な場合があります。
ぶっちゃけ、お給料はどれくらい?
開業されている先生についているうちは、修行なので一般職の女性社員並みでしょうか。開業すれば年収は本人次第。500万人以下の人も1/4、1000万から2000万円の人も1/4います。
この仕事の魅力・やりがいは?
独立すれば、活動は自由です。定年もありません。60、70歳の人でも現役です。税務のプロとして社長さんと対等に話せます。いろんな業種と関われるので視野が広がります。
逆にしんどいことは?
独立するということは、時間の縛りががないため無制限に働いてしまうこともあります。
業界が飽和状態であるため、自分にプレミアをつける必要があります。
税制が頻繁に変更されるため、試験に受かってからも最新の税法に敏感でなければなりません。
これから目指す方へのアドバイスを!
税理士業は奥が深いです。不動産、株など資産税に強い税理士。IT化に強い税理士。飲食店や美容室など特定の業種に特化した税理士など、自分のセールスポイントを極めることでいくらでも仕事は開拓できます。
また、1年で全科目を勉強する他士業に比べ、1科目ずつ受験できるので、子育ての合間に勉強するだけで十分合格することは可能です。
橋本美枝子 さん
橋本会計事務所・所長/税理士
神戸市垂水区在住。中3、中1の女の子のママ。
開業3年目となりました。結婚する前に資格はとりましたが、その後どっぷり専業主婦を7年し、長女が小学校に入ってからパートを始めました。パート期間を6年ほど。正規社員と悩みましたが、もう少し家族と関わっていたかったので開業しました。
※こちらでご紹介した内容はあくまで一例であり、仕事内容や給料・労働時間などには個人差があります。 あらかじめご了承ください。