ペーパークイリング作家・講師

巻いた細長い紙を組み合わせて作る、今注目のペーパークラフトです。

どんなお仕事?

ペーパークイリングとは、細長い紙を専用の道具にクルクルと巻いてパーツを作り、それを組み合わせて作品を作るペーパークラフト。15~16世紀頃、フランスやイタリアの教会の修道女が聖書の切れ端を利用して、宗教画などの装飾をしたのが始まりと言われていますが、日本に入ってきたのはごくごく最近のこと。
もっとペーパークイリングの良さを皆さんにもっとお伝えすべく、作品つくりや講師のお仕事をしています。

この仕事を選んだきっかけは?

もともとハンドメイドが好きで、出産前はモザイクタイルをしていたのですが、子どもがいるとタイルは危なくて・・・。
それにこどもが病弱で家にいることも多かったので、「何か家でできることはないか」と探していたところ、偶然散歩途中に立ち寄った本屋で、ペーパークイリングの本を発見。
当時ほとんど知られていませんでしたが、見た瞬間に「これだ!」と運命のようなものを感じ、そこからはどんどんはまっていきました。

 

どうすればなれる?(必要な資格・スキル等)

準備期間・初期投資はどれくらい?

独学期間も合わせると約6年。
近所のママ友達へのレッスンから始め、徐々にお金を貯めてから学費を捻出したので、時間がかかったかも?
通信教育を1年間受講し、昨年春に認定を受けました。
クイリングスタンダードコース、インストラクターコース合わせて10万円程度でした。

働いている時間はどれくらい?

朝から晩までちょっとでも時間があくと、常に作業しています。テレビを見ながらでも手を動かしている、という状態です。
その他、自宅での教室を月8回・レンタルスペースでの教室を月2回開催、カルチャーセンターやモデルハウス、PTAでの講習などから月1回程度オファーもあります。時には岡山・京都など遠い場所からのオファーも。
あとは、手づくり市(毎月1回)、展示会(年1回・東京で開催)への出展も行っています。
ちなみに休みの日は「月4回まで子どもを預けてOK」と主人と取り決めしています(笑)

ぶっちゃけ、お給料はどれくらい?

いただいている分を合計するとそれなりにいくとは思いますが、カメラ・トランクなどの備品購入、展示会等への旅費、講師として人前に出るのにふさわしい服の購入(笑)など、自分への投資に使っているため、現時点では手元にほとんど残らない状態です。

この仕事の魅力・やりがいは?

やはり自分の作品を見た方が笑顔になったり、気に入ってご購入いただけたときは何より喜びを感じます。あと、ものづくりが好きなので、ペーパークイリングに没頭することがストレス発散にもなっていると感じます。

 

逆にしんどいことは?

講師としての仕事も増えてきたことから、教材作りに費やす時間も増え、なかなか自分の作品にとりかかれないのが目下の悩みです。
あとデザインを考えているときは、暇そうに見えるのか、子どもが話しかけてきて、いちいち手が止まることが多いです。

これから目指す方へのアドバイスを!

 

ペーパークイリングは始めた当時、ほとんど知られていなかったうえにゼロからのスタートだったので、「このまま続けてよいものか」と不安になる時期もありましたし、他の誘惑に負けそうな時も何度もありましたが、どうにかモチベーションを保ちながら、こつこつと続けているうちに、いろいろなところから声をかけていただけるようになり、どんどん自分の世界が広がっていきました。

「これから始めたい」と言う方には、ぜひ“諦めず続けて欲しい!”と思います。

この方にお話を伺いました!

こじゃる さん

ペーパークイリング作家/こじゃるのペーパークイリング教室主宰。

兵庫県芦屋市在住。二人の男の子(小学2年生と年中)のママ。

散歩途中に偶然出会った1冊の本をきっかけに、「私にはこれだ!」とひらめき、ペーパークイリングの世界へ。エレガント系の作品が多い中、「大人カワイイ」作風を得意とし、注目を浴びている。
現在作家としての活動のほか、インストラクターとして自宅教室のほか、カルチャーセンターでの講師を務めるなど活動の幅を広げている。

【ホームページ】 針鼠とうさぎと花と
【ブログ】 こじゃるの日常

 

※こちらでご紹介した内容はあくまで一例であり、仕事内容や給料・労働時間などには個人差があります。  あらかじめご了承ください。