一級建築士・インテリアコーディネーター
どんなお仕事?
ママ建築士だからこそ可能な主婦目線、母目線の住宅設計をしています。
新築からリフォーム、インテリアコーディネートなど、女性ならではの細やかな気配りをもってデザインをします。
また、たくさんの人に家づくり、暮らしづくりを楽しんでもらいたいと思っていますので、住まい・インテリア講座やワークショップなども行っています。
経験年数
建築の仕事を始めてから14年、みゆう設計室を立ち上げてから9年です。
きっかけは?
ものをつくること、デザインすることが好きで建築士を目指しました。仕事をしていく中で、自分は住宅設計が好きであると気付き、結婚・出産後に住宅設計を行うみゆう設計室を構えました。建築設計の業界は労働時間も長く男性が多い社会でもあり、こそだてしながら、こそだてをしていることを活かした住宅設計をするためには自分の建築士事務所を構えた方が良いと思ったからです。住まいと暮らしの要は女性であると思っています。母、主婦である私だからこそ、細やかな気配りの住まいの設計ができますので、その点をお客さまに喜んでもらっています。
どうすればなれる?(必要な資格・スキル等)
一級建築士 インテリアコーディネーター
建築士事務所を構えるためには建築士資格が必要ですが、資格があるから仕事ができるわけではありません。インテリアコーディネーターも同じだと思います。
子どもたちが赤ちゃんの頃は、下請けでCAD図面を描く仕事もしておりました。一級建築士もインテリアコーディネーターも子どもたちが生まれてから取得しています。自分がやりたい仕事のビジョンを明確に持っていたから、この仕事を続けていられるのだと思っています。
準備期間・初期投資はどれくらい?
一級建築士は受験資格を得てから出産を挟んで6年かかって合格・取得できました。二級建築士、インテリアコーディネーター資格は初受験で取得。
準備期間というと、学生時代から建築を学んできたこと、デザインが好きであること、という部分から始まると思いますが、開業する前もフリーで仕事を受けていましたので、特にはありません。
建築士事務所登録をするための費用はかかりますが、最初は自宅事務所からはじめたので、開業のためにはPCとCADなどのソフト、プリンター程度の投資のみです。
労働時間
一日9時間程度。子どもが小さい頃は夜も仕事をしていましたが、事務所を自宅から別の場所に構えてからは夜に作業をするのをやめました。
ぶっちゃけ、お給料はどれくらい?
住宅設計の場合、建物の建築費の10~15%を設計料として頂いています。
満足度の高い家づくりをしてもらうために設計料以上の仕事をしてしまうのが難点です(笑)
この仕事の魅力・やりがいは?
家はつくる、リフォームする期間よりもずっと長い期間を建築主ご家族が過ごす場所となります。
その家での暮らしを大好きだと思ってもらえることが、この仕事をやっていて一番うれしいことです。
何より住まいのデザインをすることが大好きなので、たくさんの人に家づくりを楽しんでもらいたいと思っています。
逆にしんどいことは?
とにかく、仕事量が多いことと、仕事の受注は時期によってばらつきがあることです。
これから目指す方へのアドバイスを!
今、設計事務所などに勤務していたり、学生だったり、将来的に建築士やインテリアコーディネーターとして独立して仕事をしたい方には、早めに資格を取ることと、できるときに仕事のノウハウをしっかり覚えておくことをオススメします。私は独身のときに一級建築士をなかなか取れなかったので、年子の子どもを抱えて勉強と仕事をしていた一年はかなり大変でした。あとは、自分のデザインや、お客さまとの関わり方などのビジョンを明確に持つこと、でしょうか。
中川由紀子 さん
一級建築士事務所みゆう設計室 代表
一級建築士・インテリアコーディネーター
神戸市東灘区在住。子どもは2人(11歳男の子、10歳女の子)
みゆう設計室は神戸市東灘区にある一級建築士事務所です。
主に住宅設計、インテリアコーディネート、住まい相談を行っています。
「女性」「母」「主婦」という視点から、女性ならではの細やかな気配りをもって
暮らしの要である女性が笑顔で過ごせる住宅のデザインをしています。
家族にとっての家への思いをまとめあげ、
その思いをひとつひとつ整理し、家の形をつくりだすのがみゆう設計室の仕事です。
家事の負担を軽減させる動線は、時間のゆとりをつくります。
片付けをしやすい計画は、すっきりとした心地良い空間を維持させます。
子どもとの関わり方、家族の生活スタイルの変化も考慮し
家族が笑顔になれる家づくりを心がけています。
主な業務は新築・リフォーム・インテリアコーディネートの設計・監理。
インテリア相談や住まいづくりを楽しむための講座やワークショップなども開催しています。
【ホームページ】 みゆう設計室
【ブログ】「住まいづくりを綴る~ママ建築士と共に楽しむ家づくり」
※こちらでご紹介した内容はあくまで一例であり、仕事内容や給料・労働時間などには個人差があります。 あらかじめご了承ください。